RnR鞠莉チャン「Rape Me」編

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2018年7月16日Twitterにて発表。ギルキスにロックやらせたら面白いんじゃないのみたいな雑な試みですが、存外に面白かったのでまだ続いています。

ニルヴァーナ Nirvana

グランジといえばニルヴァーナと知られていると思うが、最も有名な「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」はとびきりポップでグランジでないように思われる(だからこそヒットしたのは間違いないだろう)。ニルヴァーナ=「スメルズ~」=グランジという間違った印象は、この分野に疎い筆者がまさに持っていたものだ。それはさておきボーカル・ギターのカート・コバーンと共に伝説のバンドである。ストーンズやメタリカなどと並び、バンドを知らない人にも親しまれているロゴも有名。

レイプ・ミー Rape Me

「私をレイプしろ」という強烈なメッセージ故に放送禁止の措置が取られたりしたというが、理解できる。社会が直接/間接的に覆い隠そうとするレイプが現実としてあることを、まっすぐに突きつけてくるからだ。レイプで傷つきながらも、気高く生きるしかない少女は自分自身だと言わんばかりのカートからリスナーは目を逸らすことができなくなってしまう。デモバージョンとアルバム『イン・ユーテロ』収録のバージョンでは歌詞が異なっていて、デモバージョンのほうは借金のカタに差し出される少女を描写しており、一部のアメリカ映画で見られる光景だなと思ったりするが、現実であったなら酷薄だ。そんな境遇でも強く生きることを歌ったカートが自死したことは、あまりにも悲しい。ところで筆者にとってカートの真剣さ/余裕のなさ/赤裸々はジョン・レノン(特に『ジョンの魂』『イマジン』のころ)に重なって見えるのだが、どうだろうか。ちなみに92年のMTVのミュージック・アワード授賞式で「リチウム」を演奏するはずが「レイプ・ミー」を歌い出したのは伝説となっている。

ところで、RnR鞠莉チャンが生まれたのはこの絵が元なっています。「MY舞☆TONIGHT」で「ウィンドミル(=風車)奏法」をやっているアレです。じゃあThe Whoやればいいんじゃないのと思いますけど、そこは2期2話のハードロック好きって設定から、ハードロックならMSGだろうみたいな連想です。どうだ!

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